2025年1月22日実施 講演録
特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会
事務局長 下村正洋氏

通算6回目となる講演会では、JNSA事務局長 下村正洋氏から、2000年に設立され25周年を迎える日本ネットワークセキュリティ協会の歴史を振りかえるお話を拝聴した。

同氏は25年間を、1995年~2000年頃の<設立期>、2000年~2005年頃の<やっちゃえ!期>、2006年~2011年頃の<整理整頓基礎打ち期>、2012年~2017年頃の<活動発展期>、2018年~2022年頃の<少し安定しちゃった期>、2022年以降の<現在>、とほぼ5年刻みの合計6期に分けて説明された。

<設立期>
ISPの急増などバラ色の未来、他方でウィルス被害や個人情報漏えいなど。業界団体の必要性を説くも反響少ない中で、人脈が生きた。

<やっちゃえ!期>
ワーキング・グループ(WG)の自主性を尊重。現在の骨格を形成。

<整理整頓基礎打ち期>
リーマン・ショックと東日本大震災で一時的停滞。事務局が頑張り、組織を再編。長く継続するWGや団体内団体が自然発生。

<活動発展期>
会員数も市場も成長。方向性の定まった活動が増加。継続的なものに発展。

<少し安定しちゃった期>
継続的な活動を持続しつつ、整理・新規発足。枠組みが固まると同時に、新たなチャレンジ探しも。

<現在>
コンセプトは腐っていない。セキュリティは最後は人。若返りが必要。

JNSAの組織運営とインターネットの理念である「自律・分散・協調」(講師の言葉では「連携・学び・創造」)が程よくミックスされた柔軟な組織運営で、危機を乗り越え成長されてきたものと拝察できた。