3月理事長あいさつ

待ちに待った春が到来致します。皆様方におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。

先ずは、当協会HPに概ね月1回の割合で開催している講演会の概要を掲載し始めました。この講演会は、理事・研究員の知識のアップデートと相互交流を主な目的として実施中のものですが、「HPの読者の方々にも役立つのでは?」との声が上がりました。そこで、公開できるものを選んでお届けすることといたしました。公開に同意いただいた講演者の皆さまに、感謝いたします。

私が11月に実施した「通信の秘密・関連条文とガイドライン」を手始めに、1月の日本ネットワークセキュリティ協会事務局長下村正洋氏による「素人が業界団体(日本ネットワークセキュリティ協会)を作ってみた」、そして2月の日本ネットワークセキュリティ協会OTセキュリティワーキンググループリーダーであるフォーティネットジャパン合同会社OTビジネス開発部部長の佐々木弘志氏による「OTサイバーセキュリティの最新動向」を掲載しております。どうぞご覧ください。

さて、年末から年始にかけての大手金融機関、航空会社、通信事業者等に対するDDos攻撃により、各社のサービスが停止し、不安感が払しょくされない、なんとも言えない年明けだと感じた方々も多くいらっしゃったのではないでしょうか。本件に関し、内閣情報セキュリティセンターは、IoTボットネットによるUDPフラット攻撃やHTTPフラット攻撃など複数種類の攻撃が行われ、今後とも大規模な攻撃が発生する可能性も否定できないと分析しております。

2月7日、サイバー対処能力強化法案及び同整備法案が閣議決定され、今後は能動的サイバー防御に向けた検討などが、国会にて審議されるものと認識しております。本法人の活動も、もとはと言えばこの法案の下で実行されるもので、「いよいよ出番が近づいた」という、身の引き締まる思いがします。

2月13日には国立研究開発法人情報通信研究機構からNICTER観測レポート2024が公開されました。これによれば、サイバー攻撃関連通信は2023年に比し、11%増加したとされています。また上記法案が想定するとおり、攻撃が複雑・巧妙化しており、看過できない状況にあることが再認識されます。

いつもながらですが、当協会の発足が「画期的であった。」と評されるよう引き続き努力を重ねる所存です。今後とも皆さまの御協力、御叱正を宜しくお願い申し上げます。 

理事長 林紘一郎