12月理事長あいさつ

ジングルベルの音が響き、新年の準備に忙しい時期となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

当協会は昨年12月1日に発足し、あっという間に1年を迎えました。月日の経過は早いもので、大々的に執り行われた発足式が昨日のことのように思い出されます。この一年、手探り状態で活動し、時には関係する方々に御迷惑をお掛けしながらも温かく見守って頂きました。何とかこの一年を乗り切れたのも御協力、御叱正下さった皆様方のおかげでございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

さて、当協会は引き続き官民の関係各部との意見交換を継続しております。

10月には、第5回の講演会を都内において開催いたしました。一般社団法人 日本サイバー犯罪対策センター(JC3)から講師をお迎えし、「サイバー空間の脅威と現状とJC3の主な活動」ついて御高話を頂きました。サイバー犯罪対応の緊張感に満ちた最前線の内容もあり、極めて真剣かつ実務に基づいた質疑応答が行われました。

また11月には、第6回目の講演会を同じく都内にて開催し、私の方から「通信の秘密 関連条文とガイドライン」と題してお話し致しました。政府の「能動的サイバー防御に関する有識者会議」関連の報道も活発化している折、多数の質問を頂きました。中には「想定外」のものもあり、熟議が有効であることを再認識する機会となりました。毎回、質問が途絶えることがないのは、ありがたいことです。

11月17日、陸上自衛隊システム通信サイバー学校長から陸上自衛隊久里浜駐屯地創立74周年記念行事に来賓として御招待頂き、会長の齋藤隆が参列致しました。齋藤から「多数の国会議員を始め地元首長等の挨拶において国家としてのサイバー防御の重要性が説かれ、その上で陸上自衛隊システム通信サイバー学校が我が国にとって極めて枢要な機関であること、そして地元横須賀の誇りであることを隊員に語り掛け、激励する姿を目の当たりにした。当協会の使命を強く再認識した。」との報告を受け、改めて身が引き締まりました。

11月29日には「能動的サイバー防御に関する有識者会議」が提言を取り纏めました。政府は来年の通常国会に関連法案を提出するという報道に接しているところです。当協会も、サイバー空間の状況、法案提出の状況を見つつ、引き続き目的の達成に向け関連活動を更に強化致します。

いつも申し上げていることです。当協会の発足が「画期的であった。」と評されるよう引き続き努力を重ねる所存です。今後とも皆さまの御協力、御叱正を宜しくお願い申し上げます。 

皆様が穏やかな年末年始を迎えられることを願っております。

                             理事長 林紘一郎